ディアドクターとサマーウォーズを観ました。

 普段、あんまり映画を観ないのですが、偶然、結構立て続けに、二本観ました。

 まぁ、ちょっとした感想でも。


まず、ディアドクター

 西川美和監督のすごさが、この年齢になってわかったって気がした。

 ぶっちゃけ、見終わって、すぐは、「これで終わりか」って感じで、何か微妙って思ってたけど。

 なんか、中途半端に、正義と悪に関して描かれているっていうイメージを持って観に行っちゃったから。


 一、二時間後、ブワッと不思議な感覚が来たね。

 正義と悪そのものが、両方ともすごく曖昧に描かれていて、なんかすごいグレー色の世界みたいなのが、リアルなんだなって思った。

 
 以下ネタばれ含む

 
 
 
 つるべは、人間らしい人間なんじゃないかっていう。

 皆に求められるから、応えてしまう。求められているものを拒むことの難しさ。祭り上げられていく故に、余計ね。

 その上、何人かの周りの人間は、薄々感づきながらも、それをアシストする役割を担う。

 でも、このまま、役割を演じきれるか、時々不安になる。

 でも、頼まれたら、断れないんだよね。自分が損をしても、依頼に応えてしまう。

 そして、vs井川遥

 両方、ロジックとして、正しいので、苦しむ。

 でも、生の論理には勝てないよね。

 それ以上に、自分で責任を負いきれないと判断したのかも。ここらへんが、どこまでも、人間っぽい。

 そして、最後、生きているところが、やっぱ、人間っぽい。


 また、違うテーマからも論じてみたいし、もう一度観てみたいと思う。




次に、サマーウォーズ

 いやぁ、一言で言えば、ベタだったとは思う。

 けど、最近、こういうの弱いんだよね。

 むちゃくちゃ頑張っている人ってすごいと思う。し、そういう人が、「やればできる」とか言っちゃうから、泣きそうになる。

 頑張るって難しくて、何かに向かって頑張るわけだから、その何かがまずないといけないんだよね。


 あとは、ネットの世界はリアルには感じたかな。

 
 あと、大きな物語亡き後は、「繋がり」で行こうぜって空気はすごい感じた。

 バトルロワイアルを挟んで(ここは微妙)、強大な敵が現れても、「繋がり」で乗り越えようぜって感じがしたかな。

 
 まぁ、この「繋がり」が一方的なのが、少し違和感を覚えるところではあったかな。

 任すー任されるっていう関係性。

 とりあえず、その状況において、一番すげぇ奴を信じて、任せるっていう。


 まぁ、任される側は、それでいいんだろうけど、任す側はそれでいいのかなとは思ったかな。

 でも、完全に任せきっているわけではなさそうっちゃ、なさそうだったけど。

 そこが、また、皆で戦ってるって感じがして良かったんだけど。


 うぅん。全然まとまってないや。また、こっちも書き加えていきましょう。